4月8日火曜日
天気予報は晴れ
気温 21/7℃
花粉は非常に多い

”お食い初め膳”はほかにも違う呼び名もありまして、100日祝い、百日祝い(ももか祝い)、箸初め、箸揃えなどがあります。
お食い初めの歴史は古く、その原型が誕生したのは平安時代だといわれております。現代の日本のように医療環境が整ってるわけでもなく、赤ちゃんを元気に育てるのは容易ではありませんでした。そこで当時の人々は、赤ちゃんの健やかな成長を願い、様々な儀式やお祈りを行ったのだそうです。
お食い初めもその一つ。乳歯が生え始める生後100日ごろに「一生、食べ物に困ることが内容に」という願いを込めて、赤ちゃんに食べ物を食べさせる「まね」をした「箸初めの儀」が始まりだといわれております。
現在も「赤ちゃんに食べさせるまねをする」という基本的なスタイルは変わりません。
「一汁三菜」の祝い膳に、歯固め石、尾頭付き鯛を用意して、「お汁、赤飯、お汁、鯛、お汁、歯固め石」と交互に食べさせる「まね」をするのが一般的なやり方です。
お赤飯・・・赤色は厄払いの力があるとして古くから親しまれてきた色です。お食い初めで用意するお赤飯には、厄除けや長寿などの願いが込められています。
ハマグリのお吸い物・・・ハマグリの貝殻は一対になっていて、ほかのハマグリとぴったり合うことはありません。このことから「夫婦円満」の象徴とされており、お食い初めでは吸い物にして「一生一人の人と仲良く添い遂げるように」と願います。
尾頭付き鯛・・・日本では演技が良いとされている「紅白」の色合わせを体現している鯛は、お祝いの席では欠かせない「めでたい(鯛)」魚です。お祝いの席で尾頭付き鯛を用意するのは「ひとつのことを最初から最後までまっとうする」という意味合いが込められています。
煮物・・・えびや蓮根には「長生き」、タコは「多幸」の意味合いが込められていて、お食い初めには欠かせない一品です
歯固め石・・・歯固め石は歯がいつまでも丈夫であるように願いを込めて、箸の先で歯固め石を触って、そのあと赤ちゃんの歯茎にちょんちょんします。
怪我や病気がなく元気に健やかに育って欲しい、切なる思いのこもったお膳料理となっております。